2023年
510mm × 510mm
わが恋は
虹にもまして美しき
いなづまとこそ
似むと願ひむ
与謝野晶子
私の恋する気持ちは、虹よりも美しい噓偽りのないものだと言い切れます。でも、この恋が成就するかどうかは不安で、私の心は雨雲のようです。どうかこの雨雲の中にも、稲妻のような一筋の希望の光が差しますように…。与謝野晶子の短歌を、このように私訳しました。
表具と本紙の色は、不安感や、雨雲と稲妻をイメージしています。嘘偽りのない気持ちは、正方形の作品の真ん中に本紙を配することで表現しました。